うえちょむのラブリー大冒険♡

ポケカガイジのブログ

適当なお話

ある夫婦がいた。

ある日の晩、夫がひどくうなされていた。

夫が苦しく悶え、息も絶え絶えに起きた。

妻が言った。

「お前さん、どんな酷い夢を見たんだい?」

「覚えてねえ」

夫はすぐに返した。

「そんな汗ダラダラで覚えてねえわけ、ねーだろ。さては何か隠し事でもしてるんじゃないか!」

妻と夫は口論になった。

その口論がうるさいもんで、隣の住人がやって来た。

「お前さん、こんな夜中に何があってんだ?」

夫が事情を説明した。

「あーそうかい、妻には言えねえこともあるわあるわ。まぁちょっと俺にどんな夢だったか言ってみろ」

「覚えてねえもんは覚えてねえんだ。」

住人と夫が口論になった。

そこの声がひどくうるさいので家の大家がやってきた。

「こんな夜中になんなんだい」

夫が事情を説明した。

「そんな夢だかなんだで夜中にうるさくするな、まぁいいわしはこの家の大家だ。どんな夢だったか言ってみろ」

「覚えてねえんだ。」

「覚えてねえでこんな口論になるかい!言わねえってんだら家賃を上げるぞ」

「覚えてねえもんは覚えてねえ!」

大家とひどく口論した。

そこに警察官がやってきた。

「こんな夜中に何を口論しているんですか!」

警官が止めに入り事情聴取した。

「そんなことで口論せんでください。夫さん正直にどんな夢だったか言うだけで収まるんです。どんな夢だったか教えてください」

「知らねえもんは知らねえんだ」

警官を口論になり、取り調べを受けるため署に送られた。

酷く取り調べを受けたが夫、知らないものは知らない。

夜も遅かったことから留置所に運ばれた。

留置所には、1人恐ろしく大きな男が座っていた。

腕っ節も太く、刺青がしてあり明らかに街の表を歩けるような人ではない。

「お前さんよ、酷くやつれてるみてーだが何をやってここに連れてこられたんだ?」

夫はビビリながらも事情を説明した。

「おめーさんも不運だな。しょうもないことで妻も大家もお隣さんも警察に嫌われたんだぞ。

そんな誰にも言えねえ夢教えてくれよ」

「知らないんだ、覚えてないんだ」

男は、夢を教えてくれない夫にひどく憤慨し夫をボコボコにした。

意識も絶え絶えで男に首を掴まれる、酷く苦しみ悶えた。

 

気がつくと夫は自分のベッドにいる事に気が付いた。うなされていたんだ。

妻が心配そうにこちらを見つめている。

妻が口を開いた。

「お前さん、どんな酷い夢を見たんだい?」

 

 

 

 

これは僕の好きな天狗裁きっていう落語です。

落語はほんと面白いんで聞いてみてください。

仕事に行きます。